招待席
小宮英美—痴呆のケアはもっとよくできる—グループホームから仲間ヘの提言
宮崎 和加子
1
,
小宮 英美
1グループホーム「福さん家」
pp.1085-1089
発行日 2001年12月1日
Published Date 2001/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906062
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——小宮さんは若いころから高齢者のケアについて興味をもたれて,取材もされてきたわけですが,どうしてこうした問題に関心をもたれたのか,まずそこをお聞きたいと思います.
小宮 1991年だったと思いますが,自分の仕事で高齢者の問題をシリーズで取り上げることになり,たまたまそれを担当したのがきっかけです.しかし取材に入ったら,現場があまりにひどいことにびっくりし,しろうとでも,もっと“ちゃんと”やればいくらでもよくなるのにと思うようなことがありました.10年間ずっと入浴していないとか,在宅では寝たきりで関節が拘縮して動かなくなっているとか,すごく大きな褥瘡ができているとか….じゃあ“ちゃんと”できるようにするにはどうすればいいかということを伝えていきたいなと思って,それでハマッたんです(笑).
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