レポート
痴呆性老人のケアマネジメントシステム—グループホームでの実践
川室 優
1
1医療法人高田西城会高田西城病院
pp.754-756
発行日 1999年8月1日
Published Date 1999/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902774
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今日,痴呆性老人のグループホームは,平成9年度の国の新規事業の一つとして創設され,平成10年度には200か所の「痴呆対応型老人共同生活援助事業」が開始されている.しかしながら,公的介護保険の導入を機に痴呆性老人のケアマネジメントが必要であるにもかかわらず,痴呆性老人の十分なケアサービスについて,いまだ明確なシステムが確立していないのが実情である.国が平成12年度に導入する公的介護保険の適用のためのケアアセスメントやケァプランが,痴呆性老人にとって真に有用であるか否かは定かではない.
本稿では,筆者が検討したグループホームの実践から,グループホームでのケアの効果とケアに影響を及ぼす問題点を明らかにし,痴呆性老人に対するケアマネジメントについて言及する.
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