現場から ケースレポート
患者の意志を尊重した看護を考える—家族の「否認」が影響をおよぼした事例
清水 佐智子
1
1川崎市立看護短期大学
pp.482-484
発行日 2001年5月1日
Published Date 2001/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906039
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終末期の看護においては,患者だけでなくその人を取り巻く家族も含めた包括的なケアが必要となる.
今回,息子が患者の代弁者となり意志決定を行なっていた事例にかかわった.その事例を振り返ってみると,はたして看護婦は家族の的確なアセスメントを行なったうえで家族とかかわり,患者の意志を尊重した看護を実践できていたのかという疑問が残った.この事例から,高齢患者の意志を尊重した看護について考えてみたい.
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