現場から 活動レポート
意思表示困難な患者の安楽な体位変換—カンファレンスがケアにもたらす効果
城戸口 亜樹
1
,
川島 里美
1
,
中村 史絵
1
1北里研究所メディカルセンター病院看護部
pp.485-487
発行日 2001年5月1日
Published Date 2001/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906040
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はじめに
体位変換は,褥瘡予防・肺合併症予防・循環促進・同一体位による苦痛の軽減などを目的としており,体動が困難な患者には必要不可欠なものである.
当病棟は脳神経系疾患患者がほとんどを占め,体位変換を必要とする患者が多い.従来は患者の希望に合わせ,適宜行なってきたが,体位変換を必要とする患者の大部分は,疾患上意識障害があり意思表示が困難である.そのため,障害の程度にかかわらず体位変換が画一的になりがちであった.なかには痛そうな表情をみせる患者もいた.
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