特集 はじめての脳死・臓器移植—そのとき看護は
腎臓移植を受ける人への看護のかかわり(1)—献腎の経験を生かしプライバシーに配慮
川崎 由紀子
1
,
鈴田 美智子
2
,
白川 千恵子
2
,
伊達 加代子
3,4
1国立長崎中央病院泌尿器科外来
2国立長崎中央病院泌尿器科病棟
3国立療養所日南病院
4前国立長崎中央病院泌尿器科病棟
pp.924-928
発行日 1999年10月1日
Published Date 1999/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905943
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はじめに
本年2月末,日本ではじめての脳死からの臓器提供があり,当院では腎臓移植が行なわれた.スタッフ全員がこれまで以上に緊張と責任を感じながら,病院の総力をあげて取り組んだ.私たち看護婦は,脳死からの臓器移植に対しての多様な価値観や新しい試みのなかで,移植医療に携わる者として命をつなげていくことを念頭に置き看護を行なっている.
今回の症例ではとくに患者が万全の体制で手術を受けられること,患者家族の思いを守ることの2点を重視した.
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