フロントライン'99 医療と法
【座談会】医療は人権を守れるか(前編)—感染症予防医療法・指針にふれて
松田 正己
1
,
大熊 由紀子
2
,
根岸 昌功
3
,
光石 忠敬
1静岡県立大学看護学部
2朝日新聞社
3都立駒込病感染症科
pp.748-755
発行日 1999年8月1日
Published Date 1999/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905903
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人権は「尊重」されたか
松田 1999年4月1日,昨年9月に成立した「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」(感染症予防医療法)について,「感染症の予防の総合的な推進を図るための基本的な指針」(平成11年厚生省告示第115号,以下,指針とする)が出ました.今同現場の看護婦さんにその内容を知ってもらい,感染症にかかわるいろいろな課題を学んでもらいたいということで,法律の形成プロセス,指針の取り扱い,あるいは今後の展望について各界の先生方からご意見をいただきたいと思います.
まず,各先生方から,この法律あるいは指針に関する思い,あるいは今までのご経験のなかから予防と人権,医療と人権との関係について思われるところをご説明ください.
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