特集 世界の助産婦と母子保健
MESSAGE—第22回ICM学術大会
多くのことにふれ,知り,学びたい
ヘルガ・シュバイツァー
1
Helga Schweitzer
1
1ICM
pp.352
発行日 1990年5月25日
Published Date 1990/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900083
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第22回ICM学術大会が日本で行なわれるについて,私は日本の助産学について多くのことを学び,日本の助産婦の方々と友達になり産前,出産,産後における日本の助産婦の役割を知りたいと思っています。また地域での助産婦活動,助産婦教育制度,個人指導などについても知りたいと思っています。日本の高度の技術に,西ドイツの助産婦としてついていかれるか,今から心配です。日本における保健サービスのネットワーク,国民健康保険,また日本の文化,伝統についても学びたいと思います。日本の本場の茶席に出席し,日本の生活様式に実際にふれる機会を持ちたいと思っています。これは心躍る気持ちです。
また日本庭園,華道にもふれてみたい。大会期間中に生け花の展示が見られたらすばらしいと思います。助産婦の私が日本へ行く旅費をつくれるかが心配です。しかし,もし行かれれば,日本の風景も見たいと思っていますが,宿泊費の高いホテルに泊まれるか,高額な滞在費が払えるかどうか心配しています。本当に行けるだろうかと。無理のようにも思いますが,それでも日本の生活に親しみ,日本人の同じ世界で働く人と友達になりたいと思います。
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