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気分次第読み放題・4
—(ハリエット・ドウア著,三浦彊子訳,1994年)—『イバーラの石』
武井 麻子
1
1日本赤十字看護大学
pp.386-387
発行日 1999年4月1日
Published Date 1999/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905820
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夢かうつつか、去っていった人を思うとき
数年前,職場の同僚教員が亡くなった.50代になったばかりだった.
同じ大学の先輩だったのだが,職場で初めて知り合い,専門領域も違ったため,会議などで言葉を交わす程度のつきあいだった.その彼女が発症したのは,カリキュラム委員会の責任者となり,侃々諤々の議論をまとめていくという,傍目にも辛い大仕事に取り組んでいる最中だった.
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