連載 臨床実践
クリティカルパスウェイの作成と実用のテクニック・4[最終回]
実用がもたらす変化
松本 あき子
1
,
菅田 勝也
1
1東京大学大学院医学系研究科看護管理学分野
pp.404-411
発行日 1999年4月1日
Published Date 1999/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905825
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「患者記録」からみたクリティカルパスウェイ
クリティカルパスウェイは患者ケアの記録としての機能を持ち,また,患者記録はケア提供の方法を左右する.そこで,主要な記録様式の特徴にふれ,記録の機能を持ったクリティカルパスウェイへの転換について考えてみたい.これまでもたびたびふれたように,クリティカルパスウェイと記録の相性が悪い場合もあるだろう.クリティカルパスウェイがもたらす効果とほかの記録がもたらす効果をうまく組み合わせて疾患や治療に適した記録様式を作ることは難しいことであるが,ここに示したそれぞれの看護記録の特徴がいくらか参考になればと願う.
ここでは,表1にしたがって,叙述型記録,PONR:問題指向型看護記録,看護診断,アセスメント図を取り上げる.
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