特集 異なる職種との対話—そのとき互いに何を考えたか
日々の看護をリハビリにつなげるには—理学療法士と看護士の協力から
齋藤 慎也
1
,
藤原 敏志
2
1東京大学医学部附属病院整形外科理学療法室
2東京大学医学部附属病院整形外科
pp.933-937
発行日 1998年10月1日
Published Date 1998/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905685
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リハビリ関連職の仕事
編集室 リハビリテーションが必要な患者には医師,看護職,理学療法士(以下,PT)がメインになって治療を進めていくと思いますが,PTの方は具体的にどういうことをしているか簡単に紹介して下さい.
齋藤 さまざまな機能のうち,運動機能について不自由がある患者,あるいは力の弱い方の機能をレベルアップすることがPTの一番の役割です.具体的には,関節可動域訓練や筋力増強といったことを温熱や器械などの物理的手段を用いて,機能の向上を図ります.医師は手術的な手段や,あまりに筋緊張の高い人には筋弛緩剤を使ったりしますが,僕たちは他動的に動かしたり,患者自身に動かしてもらったりと,主に運動によって問題の解決を目指しています.
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