あんてな
JICA―国際協力の現場から・5(最終回) 理学療法士の可能性としての国際協力
久野 研二
1
1独立行政法人国際協力機構(JICA)
pp.168-169
発行日 2010年2月15日
Published Date 2010/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101613
- 有料閲覧
- 文献概要
5回にわたった連載も,今回で最後になります.JICAの障害分野の取り組みやプロジェクト実施の概要,そして2名の理学療法士の青年海外協力隊(以下,協力隊)や専門家としての活動を紹介してきました.理学療法士の可能性の1つとして国際協力があること,またそのやりがいや苦労などが伝わったでしょうか.
第1回で紹介したように,すでに300名を超える理学療法士がJICAのボランティアや専門家として途上国で活動しています.またNGOで活動している人や,日本国内で途上国の研修生を受け入れる形での国際協力をしている理学療法士も多いと思います.もっと知りたい!と思ったら,国際協力全般であれば,JICAのホームページ(www.jica.go.jp)もお勧めですし,ボランティア制度や経験談が聞ける説明会も各地で開催されています.障害分野の協力についてなら,JICAのナレッジサイトもお勧めです(http://gwweb.jica.go.jpで「分野課題情報」から「社会保障」を選択).理学療法士・作業療法士協会共催の国際協力セミナーも毎年開催されていて,経験者の生の話を聞くことができますし,協力隊経験者が中心になって2009年8月に設立した「JOCVリハビリテーションネットワーク」もあります(代表:石井博之さん,http://ptotjocvhomepage.blogspot.com/).
さて連載の最終回として,今回は国際協力への関わり方と,そこで求められる“チカラ”について少し考えたいと思います.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.