特集 異なる職種との対話—そのとき互いに何を考えたか
使える資源を存分に生かすには—ソーシャルワーカーと看護婦の情報共有
荷見 千草
1
,
柴 陽子
2
1日本大学附属板橋病院医療相談部
2日本大学附属板橋病院救命救急センター
pp.927-932
発行日 1998年10月1日
Published Date 1998/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905684
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ソーシャルワーカーってどんな人?動機は?
編集室 看護教育の中でソーシャルワーカーについて詳しく教えられることはあまりないと思います.まず荷見さんがどんなバックグランドをもってワーカーとして働いているか,紹介して下さい.
荷見 そういえば,看護学校などでの講義の折,具体的なケースの話やどのようにワーカーがかかわるのかが中心になって,自分の出自を話すことがありませんでしたね.私の場合ですと,普通高校から社会福祉系の大学に進み,そこを卒業して病院に入職しソーシャルワーカーとして働いているという経過です.大学在学中には,いわゆる講義形式の授業のほかに,社会福祉に関する実習が一応ありました.しかし,看護婦や医師の教育と比べてボリュームが非常に少なく,福祉施設などで年間約3週間ぐらいでした.形式も通年の人もいるし,集中して実習するという人もいました.実習後にアフターフォローという形で実習先に通われる人もいますが,カリキュラムとしては非常に短く,学生の間に実際の現場をみたり聞いたりする機会は限られています.現場に入ってから,みて仕事を覚えるような形ですね.
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