特集 個を支えるグループ,グループで生きる個
自律をめざしたチーム作り—「体験学習」の職場でのフォローを通して
山元 由美子
1
1東京女子医科大学第二病院看護部
pp.734-738
発行日 1997年8月1日
Published Date 1997/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905403
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東京女子医科大学第二病院教育委員会では,看護者として自律した看護が行なえるよう「個別ケア」「チーム活動」「看護研究」「教育的なかかわり」「管理」について研修を行なっている.卒業後3年目以上を対象とした「ステップ3」の研修では,研修の目的を「自然の中で仲間とのかかわりを通して自分自身について考えてみよう」とし,チーム活動を行なううえでの人間関係の学習に焦点を置いている.この世代の看護婦には,個別ケアを深めるのはもとより新入職員の教育やチームリーダーとしてリーダーシップを発揮させながらチーム活動を推進していく役割が求められている.すなわち,チームで課題を達成していくときに,参加者1人ひとりがどのような気持ちを持ち,それがチーム活動にどのように影響しているかに気づくこと,さらに,グループメンバーとのかかわりを通して「自己のありよう」に気づくこと.これらが,チームリーダーとしての役割を果たすうえで重要なことと考えている.
そこでこの研修のねらいを
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