連載 病棟の遊びをデザインする・8
小児病棟には子どもの“聖域”プレイルームを
今井 澄子
1
1慶應義塾看護短期大学
pp.394-395
発行日 1997年4月1日
Published Date 1997/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905327
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小児病棟は,新生児,乳児,幼児,学童,思春期までと年齢的な幅が広いため,それぞれの発達段階に合った施設,設備や,職員の配置などが必要です.しかし病棟には単に病気を治す場所としてだけでなく,子どもたちの不安やストレスを和らげ,適応を助けるための配慮や,豊かな生活と,成長発達を促すような,子どもの生活の場としての配慮も大切です.
病棟の壁に子どもの好きな模様の壁紙をはったり,カーテンの色なども,クリーム色や,ピンク色など年齢に応じた色を選んだり,室内装飾や,廊下の壁面などにも,温かい雰囲気の絵を飾ったり,子どもたちの作品を展示したり,季節感あふれる壁面装飾をするのもよいでしょう.これらは,子どもたちの成長発達に大切な感覚刺激ともなります.
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