研究と報告
患児にとって日常生活を妨げない持続点滴固定法の検討—シーネを用いないBWG固定法
山幡 みさ
1
,
西野 美保
1
,
宮田 邦香
1
,
山川 有喜子
1
1労働福祉事業団旭労災病院内科・小児科病棟
pp.184-186
発行日 1997年2月1日
Published Date 1997/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905284
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小児が入院することは,成長発達の過程で大きな影響を及ぼす.したがって,入院によって生じる問題を最小限にすることは,医療においては不可欠な要素であるといえる.なかでも入院治療の1つである点滴静脈内注射では,ルートや固定により束縛されるため,入院前の日常生活行動が行なえず,日常生活に影響をきたしている.
当院では,一般的に定着しているシーネ法を採用しているが,治療上,確実な固定法である反面,手関節の動きが制限され,日常生活行動の阻害因子となっている.
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