研究と報告
放射線治療患者の意識の変化と看護の役割—がん告知認識と治療経過に伴う不安
北川 成子
1
,
後藤 朋弓
1
,
早川 マキ子
1
,
中村 美絵子
1
,
加藤 久子
1
,
吉村 とみ
1
,
鈴木 迪子
1
,
森田 敏子
2
1岐阜大学医学部付属病院中央放射線部
2岐阜大学医療技術短期大学部
pp.851-855
発行日 1996年9月1日
Published Date 1996/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905176
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はじめに
放射線治療(以下RI)はがんの治療であると認識する患者は多く,RIを受ける患者はさまざまな不安を持っていると思われる.病名を知らされないままにRIを受ける患者もいるが,近年はインフォームド・コンセントが1-6)注目され,患者の知る権利の尊重から病名を告知する例も多くなってきている.
われわれは日常の看護で,RIを受けている患者の不安に遭遇する.患者の持つ不安はがん告知の認識や治療経過に伴いどのように変化するのか,RIを受けている患者の意識の変化と看護の役割について明らかにしたのでここに報告する.
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