研究と報告
高齢者創傷に対する透明ポリウレタンフィルムドレッシングの臨床効果
綾 千明
1
,
尾崎 加代子
1
,
林 比露美
1
,
時田 姫代理
1
,
升 のり子
1
,
中本 秀子
1
1町立長沼病院内科病棟
pp.856-859
発行日 1996年9月1日
Published Date 1996/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905177
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はじめに
従来の創傷に対する被覆の主流は,布,綿,ガーゼなどで単に創面を覆い乾燥化させる方法であった.今日では,創面を湿潤な環境下に置き,その治癒機転をはかる湿度保持性ドレッシングを用いた治療が主流になりつつある1-5).しかし,褥創を主体とする高齢者創傷に対しての本ドレッシングの効果は明らかでない.そこで今回,私たちは,高齢者の創傷の治癒経過が観察しやすい透明ポリウレタンフィルムドレッシングを行ない,その臨床的効果を検討したので,ここに報告する.
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