研究と報告
ムンテラにおける看護的介入を考える—インフォームド・コンセント実現への橋渡しとして
青木 雅子
1
,
形田 千春
1
,
高野 明子
1
,
本田 多津子
1
,
佐藤 ゑい子
1
,
澤田 愛子
2
1富山医科薬科大学附属病院
2富山医科薬科大学医学部看護学科
pp.433-437
発行日 1996年5月1日
Published Date 1996/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905080
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はじめに
インフォームド・コンセントは医療技術の進歩や社会の変化に伴い,その必要性が強調されてきている.現在,疾患の説明は多くの場合,ムンテラというかたちで医師から患者になされているが,医師が患者よりも優位にたち,一方的な説明に終わっていることが多い.それに対しインフォームド・コンセントとは医師と患者の関係は対等であり,よく説明されたうえでの自発的同意ないしは選択することであり,現実のムンテラとはかなりかけ離れているように思われる.
しかし,インフォームド・コンセントを現場にいますぐ導入するのは困難が多い.将来,インフォームド・コンセントを実現させるための道程の一歩として,現時点で看護婦にできることを考えてみた.
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