特集 看護のレベルアップと看護補助者導入と—横浜総合病院の取り組み
看護補助者の導入が現場の看護婦に与えた変化
杉 泰子
1
,
吉本 幸恵
2
,
浜口 純子
3
,
甲斐田 真弓
4
,
紀太 育子
5
1横浜総合病院看護部
2横浜総合病院内科病棟
3横浜総合病院手術室
4横浜総合病院循環器科・小児科・眼科病棟
5横浜総合病院外来LADY
pp.933-939
発行日 1995年10月1日
Published Date 1995/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904908
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当院に入院されている患者の声に耳を傾けてみると,「入院したら,医師や看護婦の言うとおりにして病気を治していただく」といった立場から「自分の疾患を理解し,治療・手術・処置に関しては自分が納得したうえで選択し,参加する.そして自分自身の健康管理を身につけて退院する」という意識(インフォームドコンセントに代表される)にかわってきている.そのため,入院中に専門的な知識(栄養,服薬,運動など)を求め,医師や看護婦に向けて真剣に疑問・不安・不満をぶつけてくるようになった.
いまでは街の書店に,一般向けの医療関係の書物があふれている.入院するにあたって,患者が自分の疾患についてあらゆる情報を集めてから来院するこの時代に,患者は自分の身をゆだねる病院のなかの,専門職である私たち看護婦に,なにを求めているのだろうか.本特集のテーマである看護補助者との関係のなかで,いま看護婦に求められているものはなんなのか考えていきたい.
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