連載 カラーグラフ
このひと'95
黒川雅代子さん—被災地で福祉の知識の必要性を実感しました
pp.673
発行日 1995年7月1日
Published Date 1995/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904852
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今回の阪神大震災では,継続的なボランティア活動が被災地の医療活動の復興を支えたといえるだろう.黒川さんの場合は,発生まもなくの淡路島での活動だけでなく,復興作業の長引く長田区にはいって,現地の医師や福祉施設で働く人たちによって結成された「ながた支援ネットワーク」に参加.そこで看護婦としてケアにあたるかたわら,看護・介護ボランティアのコーディネートにあたるなど活躍した.このたび約2か月間に渡る活動にひとまずピリオドを打ち,ようやくもとの生活に戻ったところだ.
「特に看護婦としてでなくても,なにかできることがあればと思って参加しました.大勢のボランティアがいるなかで,1人ひとりのボランティア活動のとらえ方の違いや,宿泊など受け入れる側の負担のことなど,ボランティアのあり方を考えさせられました」
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