特集 伝えたい—伝わらない—患者と医療者のコミュニケーション
COML医療フォーラムの意図するもの
辻本 好子
1
1医療人権センターCOML事務局
pp.402-403
発行日 1994年5月1日
Published Date 1994/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904530
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「賢い患者になりましょう」を合言葉に
COMLは,「Consumer Organization for Medicine & Low」の頭文字で「コムル」と読む,私たちの造語です.「いのちの主人公」「からだの責任者」である患者・市民が中心となって,1990年9月に大阪で活動をスタートしました.“あえて”医療に消費者の目を向け,合言葉は「賢い患者になりましょう」.電話相談や『患者塾』の開催など,さまざまな活動を通して,患者の主体的な医療参加を呼びかけています.
「賢さ」と聞いてすぐにイメージするのは,ズル賢さ,小賢しさのようですが,COMLがめざしているのはCleverでもWiseでもない「Smart Patient」.患者と医療者が「対話と交流」をする中から,互いに気づき合い,歩み寄ることのできる人間関係を築いて「患者が主人公の開かれた医療」の実現をめざしています.
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