連載 [リレーレポート]いきいき看護研究・5
—総合病院横須賀北部共済病院—「なぜ」の疑問から始まる看護研究
水附 裕子
1,2
,
宮下 京子
1,2
1国家公務員等共済組合連合会
2総合病院横須賀北部共済病院看護部
pp.158-161
発行日 1994年2月1日
Published Date 1994/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904469
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「なぜ」というこだわりに配慮
看護研究は院内における看護教育計画の一環として,多くの施設で行なわれている.実践者の研究は,研究的態度を持つことにより創造性を育てるといわれ,問題点や解決方法を探る,あるいは得られたものを伝達していくなどの一連の過程において,柔軟な対応が期待できるという点で有益である.さらに研究の使用者としての態度が実践の質を高めることになる.ロジャースは創造性について,「個人が努力して成長させるものではあるが一方ではそれをとりまく環境が育成していくものである」1)としている.
「なぜ」という,看護実践の中でのこだわりが上向きになるように配慮していくことが,研究を通して創造性を育成することであり,院内における看護研究の目的であると考えている.
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