特集 アメニティへの接近
病院における“生活”の復権—患者から見た療養環境
浜口 正進
1
1「生きいきジャーナル」編集部
pp.1084-1090
発行日 1993年12月1日
Published Date 1993/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904418
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最近,ここ数年来の持病だった慢性副鼻腔炎の手術のため,某大学病院に入院し,左右両側の副鼻腔の根本手術を受け,3週間後に無事退院した.退院後1週間の自宅療養と合わせてちょうど1か月にわたる,生まれて初めての手術・入院だった.この経験をもとに,患者の立場から,療養環境について述べてみたい.
最初にお断りしておきたいのは,副鼻腔炎というありふれた病気で,手術もそれほど危険ではなく,また入院期間も3週間と短い,そういう限られた状況の中での体験談として読んでいただきたい.中には,独りよがりの誤解や的はずれな指摘もあるかも知れないし,お世話になった病院の方々にとっては,不快な点があるかもしれないが,非難や批判をする気持ちは毛頭ないことをご理解いただきたい.
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