連載 日々の看護ケアと生命倫理と・11
胎児診断がもたらすもの
岡部 恵子
1
1日本看護協会看護研修センター
pp.1042-1043
発行日 1993年11月1日
Published Date 1993/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904405
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科学の進歩は人間に多くの幸せを与えてくれています.でも,科学の進歩がいろいろな問題を作り出していることも,誰にも否定できない事実です.科学の進歩は是か否かと,高校生だった息子と議論したことがあります.息子は是の主張をし,私は否の意見を主張しました.折れ合うことができませんでした.息子が「お母さんのほうが,生きてきた年数だけいろんなことを見てきちゃったんだね」とつぶやいたのがいまも頭の隅に残っています.
そんな思いの私として,思い切って胎児診断について素直に自分の思いを書いていくことにします.
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