連載 [インタビュー]ここが知りたいアメリカ看護・2
スタンダードケアへの流れ
岩井 郁子
1
,
川島 みどり
2
1聖路加看護大学
2健和会臨床看護学研究所
pp.918-923
発行日 1993年10月1日
Published Date 1993/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904373
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ナースの朝
川島 岩井先生がアメリカで研修された病院の様子を,前回お話いただきましたが,今日は実際の働きですとか,新しい看護の動向というものを具体的にうかがいたいと思います.
岩井 私の研修先である,ストロングメモリアルホスピタルの日勤帯は,朝7時からなのですが,ユニホームの上にコートを羽織って,車を運転して出勤してくるんですね.部屋に入ると,まず自分の荷物をおいて,受け持ちの患者5人分の記録をチェックします.日本のカーデックスに入っている基本データで,それには食事とか,活動,安静度などが書いてあります.重要視されるのは,薬物アレルギーがあるかないか,赤字で書かれます.ワークシートに受け持ち患者の名前や診断名を書き込みながら,テープレコーダーで申し送り事項を聞いていきます.これは深夜帯の人が,朝5時台から順番に吹き込んでいるんですね.病棟患者の24人分全部が入っているわけですから,自分の5人の受け持ちのところだけ真剣に聞いて,あとはパンを食べたりコーラを飲んだりしてリラックスしています.そういうところは実に自由ですね.そして7時30分になると,仕事に入る.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.