連載 [ルポ]訪問看護はいま・15
デンマーク訪問記・1
24時間在宅ケア—カルンボー市での実践から学ぶこと
宮崎 和加子
1
1北千住老人訪問看護ステーション
pp.553-557
発行日 1993年6月1日
Published Date 1993/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904293
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今年1月下旬に,日本の現場の訪問看護婦15名でデンマークに出かけた.外国に行こうと思った動機は次のようなことだった.①日本では在宅ケアが本格的に取り組み始められた歴史はまだ浅い.デンマークではすでに数十年の歴史があり,公的に保障された整った国での訪問看護を見てみたいこと.②高齢者問題に国全体で本気で取り組んでいるところでの施設・在宅でのケアの仕組みや看護職の役割などを学びたいと思ったことだった.
老人訪問看護ステーションは1年間(1993年3月まで)で全国に約170か所誕生した.このルポでもいくつかの施設を見学し,また私自身のステーション所長としての経験から,次の目標は何かを探ってきた.
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