連載 [ルポ]訪問看護はいま・10
出前医療・福祉で寝たきり老人ゼロをめざす—公立みつぎ総合病院での実践
宮崎 和加子
1
1北千住老人訪問看護ステーション
pp.68-73
発行日 1993年1月1日
Published Date 1993/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904184
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広島県に「地域包括ケア」を実践している御調(みつぎ)町があることはよく聞いていた.一度は見学したいと思っていたが,今回訪問看護ステーションの取材を兼ねて,訪問が実現した.公立病院と自治体が一緒になって「地域ケア」を実践するモデル地域と言っても過言ではない.
JR尾道駅から北へ車で30分.紅葉の坂道を走った小高い山に囲まれた御調町に入った.午前中は山口昇院長にごあいさつし,公立みつぎ総合病院の地域包括ケアの概略をお聞きし,その後,秘書資料室室長の田川徹治さんの案内で病院,健康管理センター,老健施設など全体の施設見学をした.午後からは,訪問看護の2軒を同行訪問した.看護職で応対してくれたのは,地域看護係長の岩井恒子さんと健康作り係長の大浦秀子さん,御調町訪問看護ステーション管理者の上西一代さん,訪問看護婦の林輝子さんだった.
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