特集 付き添いを見直す
付き添い制度の戦後史と今後の動向
『看護学雑誌』編集室
pp.132-137
発行日 1991年2月1日
Published Date 1991/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904108
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付き添いに頼っていた戦後の看護
第2次世界大戦後,日本の病院事情を視察したGHQ(連合軍総司令部〉の幹部は,付き添いが病棟にコンロを持ち込んで煮炊きしている光景を見て大変に驚いたという.当時の国立療養所などでは付き添い制が導入されており,病院の看護もその多くが付き添いに頼っていたのである.
第2次世界大戦終了後,日本ではGHQの指導のもとに様々な改革が進められていた.医療の方面でも国立東京第一病院をモデル病院としながら病院管理の方法や看護法,その他の専門職者の再教育が開始された.そして,他の45道府県(沖縄は米国の統治下に置かれていたため含まれなかった)にもモデル病院を設定している.
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