現場から ベッドサイドケアメニュー
膝痛患者のための椅子上でできる有酸素運動の試み
中野 雅子
1
,
林 達也
1
,
中尾 一和
1
,
鴇田 佳津子
2
,
梅田 陽子
2
1京都大学医学研究科臨床病態医科学第2内科
2京都大学総合人間学部
pp.1080-1083
発行日 2001年11月1日
Published Date 2001/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903865
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運動には糖尿病や心臓病,肥満,骨粗鬆症などの生活習慣病の予防や改善に大きな効果があることが知られている.その効果は単一でなく総合的であることも特徴であり,適切な方法で運動を行なうと,血圧や血糖値の低下,LDLコレステロール増加,中性脂肪減少,体脂肪減少による肥満の改善,骨や筋肉強化,呼吸循環能力増大などさまざまな効果が得られる.
実際の運動にはいろいろな種目があるが,なかでも有酸素運動を行なうと先に述べた医学的効果が得られやすい.有酸素運動とは,十分に呼吸しつつ,手足を大きな動作で動かす運動と理解してもらってよいだろう.具体的な種目としては,歩行,ジョギング,自転車運動や全身を使った体操などが推奨される.運動の強度は,具体的には運動中にややきついかと感じる程度で効果は得られる.
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