招待席
—南野 知惠子—看護の声を政策に—DV(ドメスティック・バイオレンス)法に込めた願い
阿部 俊子
1
,
南野 知惠子
1東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科
pp.989-993
発行日 2001年11月1日
Published Date 2001/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903842
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——この10月から施行になるDV法(正式名称は「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」.今年4月13日に公布され,6か月後の10月13日に施行になる.以下,DV法と略す)は,南野先生をはじめ,参議院議員の方々が超党派でまとめられたものと聞いています.法制化に至る経緯を教えてください.
南野参議院には衆議院にはない特別調査会というものがあります.これはテーマごとに設置され,3年間かけてそのテーマについて調査をしたりディスカッションをして,最終的にある方向性を示すことを役割としています.私は「共生社会に関する調査会」(会長:石井道子氏)のメンバーでしたので,3年間に男女共生に関することで何か法制化できないかと考えていました.そして,タイムリーな問題として,夫婦間の暴力という課題に対応することになっていたのです.
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