特集 —新世紀前夜—いまこそ21世紀の看護を語ろう
【私にとっての看護の3大課題】
1.准看護婦の養成停止 2.地域ケア充実のための連携と体制づくり 3.グローバル化のなかでの日本の看護のあり方の模索と確立
大田 すみ子
1
1北海道看護協会
キーワード:
21世紀の看護
,
高等教育を受けた看護職の実力の発揮
Keyword:
21世紀の看護
,
高等教育を受けた看護職の実力の発揮
pp.1110
発行日 2000年12月1日
Published Date 2000/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903626
- 有料閲覧
- 文献概要
なぜ重要なのか
1と2は関連性のある課題と考えます.現在,都市と地域,大・中病院と小規模病院・診療所等で,看護婦・准看護婦の偏在があり,看護の質的乖離が見受けられます.看護婦:准看護婦比率は60:40%で,施設差も大きくあります.現在のように,国民の療養・生活の場が,医療・福祉施設から地域・在宅へと移っているなかで,看護水準が均質化されたケアが連携されていくか危惧されます.
現行+αの准看護婦教育カリキュラムでは,それを修了したものに,対象の身体状況,生活状態に専門的判断を下し,計画的にケァをすすめる能力や責任を求めるのは無理があります.看護職が地域でケアを自立的に連携し調整するためには,個々の看護職の能力を高めるとともに,施設をこえた,地域におけるケア体制の確立が急務と考えられます.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.