特集 —新世紀前夜—いまこそ21世紀の看護を語ろう
【私にとっての看護の3大課題】
1.学問としての確立 2.独自性をもった共働 3.教育システムの整備
山内 豊明
1
1大分県立看護科学大学
キーワード:
21世紀の看護
,
看護の質とアウトカム
Keyword:
21世紀の看護
,
看護の質とアウトカム
pp.1099-1100
発行日 2000年12月1日
Published Date 2000/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903616
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なぜ重要なのか
学問としての確立
看護実践の英知は経験の伝承という形で脈々と伝えられているが,多くは経験知にとどまっていよう.学問としての確立のためには看護の根拠を科学的に求めていくことも必要であろう.
学問とは時空を超えて普遍的に知識を体系化したものであり,個人の経験則という一人称の知恵を,非人称の知識として総体化したものである.経験則の非人称化のプロセスには,これまでに蓄積されている経験を言語化する試みが必要不可欠となる.「臨床の知」は言語化という過程を経てはじめて伝達可能な客観的知識構造となり得る.
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