特集 —新世紀前夜—いまこそ21世紀の看護を語ろう
【私にとっての看護の3大課題】
1.医療の場の多様化と広がりへの対応 2.多職種との協働と調整 3.新しい医師・看護婦関係の構築
高橋 章子
1
1北海道医療大学看護福祉学部
キーワード:
21世紀の看護
,
Coordination
Keyword:
21世紀の看護
,
Coordination
pp.1100-1101
発行日 2000年12月1日
Published Date 2000/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903617
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なぜ重要なのか
情報化が進み成熟した社会では,医療の場は従来のように特殊で非日常的なものではなくなった.その結果,情報に敏感な一般社会人は,医療の場における人権意識や倫理観を厳しく問うようになり,価値観の多様化とあいまって,通りいっぺんのインフォームド・コンセントでは納得しない自己防衛力を身につけてきた.
また医療コストの高騰は,高度成長期のような全額公費負担による出来高払いの医療に歯止めをかけるようになり,医療情報に十分目覚めていなかった医療消費者にも応分の負担が求められるようになったことから,医療の場や人,治療方法などに消費者としての選択が働くようになった.この傾向が一層強まるのは確実で,医療従事者はこれら顧客に納得できる医療を提供する備えが要る.
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