巻頭グラフ この時この一葉
負はれて見たのは—重症心身障害児施設の看護婦たち
山根 信子
1
,
渡部 喜美子
1看護史研究会
pp.390-391
発行日 2000年5月1日
Published Date 2000/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903456
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昭和30年代は,乳幼児の健康を阻害する大きな出来事が相次いだ.ヒ素中毒事件,小児マヒの大流行,サリドマイド児の誕生などは,母親となるべき人々やすでに母親となった人たちに不安感・恐怖感を与え,医療従事者や医療施設はその対応に追われた,加えて全国的に看護婦不足が表面化してきた時代でもあった.
この時流のなかで1961(昭和36)年に,重症心身障害児施設として社会福祉法人「島田療育園」が母親たちと医師の熱望によって開園された.
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