特集 足をみせて―靴下に隠れた重要所見
【各論】
くるぶしが痛い,はれた
銅冶 英雄
1
1医療法人社団色空会 お茶の水整形外科機能リハビリテーションクリニック
キーワード:
後足部外反
,
扁平足
,
前方引き出しテスト
Keyword:
後足部外反
,
扁平足
,
前方引き出しテスト
pp.230-233
発行日 2014年3月15日
Published Date 2014/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103143
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Case
足関節の慢性的な痛みと腫脹を伴った後脛骨筋機能不全の1例
症例:54歳,女性.
現病歴:1年前より左足関節痛があり,近医整形外科を受診するもX線上異常なしといわれ痛み止めを処方された.1年前より腫脹も出現したため近医血管外科を受診し静脈瘤の診断で圧迫ストッキングを着用していたが改善せず,当院受診.
診断:左足関節内果後方に圧痛と腫脹を認め荷重位で後足部外反があり,MRIでは後脛骨筋腱内の輝度変化や腱周囲の水腫が認められ,後脛骨筋機能不全と診断した.
治療:U字支柱の短下肢装具を作成し,疼痛は1カ月で消失した.
経過:3カ月後には腫脹もなくなり,短下肢装具から内側ウェッジの付いた足底装具に変更し,その後も経過良好である.
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