What's your diagnosis? [28]
はれのちはれ
錦織 宏
1
,
小島 啓尚
1
,
鈴木 富雄
1
,
伴 信太郎
1
1名古屋大学医学部附属病院総合診療部
pp.275-277
発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414100308
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
病歴
患者:66歳,男性.主訴:発熱.
現病歴:5カ月前より,急に左頸部の腫脹と呼吸困難感を自覚して耳鼻科を受診.蜂窩織炎の診断で抗生物質とステロイド治療を受けて,1週間で軽快.2カ月前に左右の前額部・上下肢に発赤を伴う腫脹が出現したが,抗生物質治療を受け1週間ほどで軽快.1カ月前に左前額部・右頸部・右眼周囲の腫脹あり.呼吸困難感も伴い,当院耳鼻科に入院.抗生物質とステロイド治療を受けて数日で軽快.以後,左右前腕・左右眼周囲に発赤を伴う腫脹をみては,2日ほどで軽快するエピソードを繰り返した.12日前に下腿の紫斑・両上肢に浸潤性紅斑を認め,皮膚生検を施行.6日前には左下肢・右手関節に発赤・熱感・圧痛を伴う硬結が出現し,発熱も伴った.2日前に左上眼瞼・左顎関節部に発赤・疼痛を伴う腫脹を認め,食欲不振・体重減少・歩行時ふらつきも認めたため,精査目的で総合診療部に転科となった.
既往歴:20歳時に虫垂炎で手術.飲酒・喫煙歴:なし.内服歴:なし.アレルギー:なし.
家族歴:長女が微小変化型ネフローゼ症候群.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.