連載 [ルポ]訪問看護はいま・8
動き始めた夜間の訪問看護—(株)コムスンの先駆的な試み
宮崎 和加子
1
1北千住老人訪問看護ステーション
pp.1038-1043
発行日 1992年11月1日
Published Date 1992/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900748
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昨夜も私のポケットベルが鳴った.「老人を抱いて移動していたら,タンスの角に足がぶつかり,傷になってしまったがどうしましょう」という内容だった.このような些細なことに本人や家族は不安になる.それは夜間や休日を問わない.昼間の在宅ケアは少しずつではあるが充実してきたが,休日・夜間のことがそろそろ具体的な課題になってきた.それも,救急・急変の対応のためだけの夜間・休日体制ではなく,おむつ交換など夜間のケアのための訪問活動である.
私は,そのことが大論議になり,試みの実践が始まるのにあと数年はかかるだろうと予想していた.私の現場でも次の大きなテーマだと思っていた.
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