特集 一般病棟の看護士
一般病棟における看護士のあり方を探る
伊藤 景一
1
1東京女子医科大学看護短期大学
pp.594-599
発行日 1992年7月1日
Published Date 1992/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900666
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はじめに
わが国における高齢化社会の到来や医療技術の高度化,およびこれらの変化に関連する,慢性疾患を持ちながら生活する人々の増加などから,近い将来には看護職の相当数の需要が見込まれている.一方,供給の方を見ると,現時点においては看護婦(士)不足が叫ばれ,しばしばマスコミにも取り上げられるようになり,社会問題化するまでになっている.
これに対して,男性の看護者すなわち看護士の雇用の促進に目が向けられはじめてきた.どうやら,看護婦の勤続年数が延びないことや退職者の増加,あるいは看護職をめざそうという若い女性が減少してきたのか,多分,男性の看護者はそう簡単には辞めないだろうということで,看護労働力の安定供給の確保を意図している部分もあるかもしれない.
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