連載 より良い終焉を求めて[国立療養所松戸病院PCU病棟の取り組み]・1【新連載】
[座談会]PCU病棟開設当時を振り返って
河尻 光子
1
,
神谷 成子
2
,
冨野 多津子
3
1現国立療養所足利病院
2国立療養所松戸病院第1病棟
3国立療養所松戸病院PCU病棟
pp.938-945
発行日 1991年10月1日
Published Date 1991/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900488
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国立療養所松戸病院に緩和ケア病棟(PCU; Palliative Care Unit)が開設されてほぼ4年が過ぎた.本誌では,緩和ケア病棟の開設当初の様子を「国立療養所松戸病院の新しい試み」として1988年1月号(Vol. 53 No. 1)のグラフで紹介した.
ホスピスとは違って,宗教的背景のないところでの終末期の癌患者への看護はわが国では初めての試みであり,それこそ手探りの看護であったようだ.よりよい終焉を求めて入院してきた患者とその家族を支えるだけでなく,彼らとともに死を見つめ,立ち向かい,悩み,喜び,悲しんできた緩和ケア病棟の看護婦たちの取り組みを,毎月1つの事例を振り返りながらシリーズでお届けする.
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