ベッドサイドの看護
外来看護における精神的ケア—人工肛門造設患者にかかわって
藤澤 玲子
1
1東京都I市病院外科
pp.429-432
発行日 1991年5月1日
Published Date 1991/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900385
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
人工肛門には,永久的なもの,姑息的なもの,そして一時的に造設するものがあるが,本論文は永久的人工肛門に焦点を当て,患者にもたらす心理的影響を考察し,私たち看護婦がどのように精神的ケアを行なったらよいのか述べる.
永久的人工肛門造設者のうち,約75%は直腸癌患者である1).直腸癌で死亡する患者のピークは75歳前後であり,5年生存率が約50%であることから1),人工肛門造設患者は高齢者が多いと推測される.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.