連載 自己創造講座[本当の自分を求めて]・1【新連載】
看護は誰のために?—過酷な現状の認識とそれを乗り越える視点の確立
柳田 正臣
pp.348-351
発行日 1991年4月1日
Published Date 1991/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900368
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看護婦は白衣の天使?
看護の道を志す人たちで白衣姿の看護婦に憧れを持たない人は希有な例外と言えましょう.そして,あの“戴帽式”で1本のローソクに映える白衣の瞳に心を動かされない人はいないでしょう.それは天使への心を暗示しているかのようです.中学生までの希望職種のベスト3に,看護婦が入ることは,けだし当然な感じがします.
自分の家族や知人の入院,あるいはその死別を通じて,白衣の看護婦に接し,自分も病んでいる人たちに尽くしたいという希望を抱くのは,まことに自然な感情だと思います.その気持ちは純粋で素朴な人類愛に根ざしていると思います.
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