連載 思い出すけっち[あの人、あの時、あの言葉]・23
グアテマラの子供たち
坂本 元子
pp.1062-1063
発行日 1990年11月1日
Published Date 1990/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900251
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私は直接に看護業務に携わっているわけではありませんが,栄養および食事管理の面に関しては,人の健康への介護の役を担っているという意味で,広い視野から見れば看護の一端を担っているということになりましょうか.
栄養学の道に入って,栄養状態が人の生死を分けることを初めて自分で体験したのは,グアテマラの中央アメリカ・パナマ栄養研究所で低栄養の子供たちに接した時でした.その時の体験は,新聞やテレビの報道で見る,単なる映像とは異なり,心にどーんと響くような衝撃と,自分ではどうすることもできないいら立ちを抱かせたものでした.
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