特集 病棟看護師必携! 一冊まるごと 退院支援
4 壁を越える
病棟看護師の情報を地域連携にいかす―地域連携クリニカルパスの活用
下村 裕見子
1
1東京女子医科大学病院地域連携室
pp.110-115
発行日 2010年5月1日
Published Date 2010/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101634
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在院日数の変化と地域連携ニーズの高まり
ここ10年で在院日数は10日前後短縮している。在院日数が短くなると当然ながら、病院現場は忙しくなる。かぎられた人手のなか、精密で高度な医療機器を使いこなしつつ安全に医療を提供することへの負荷は大きい。
この状況を患者の立場から考察してみよう。以前は、入院してから検査を行い、手術まで日数もあり、入院してから心の準備をするゆとりがあった。手術後も通常、退院までは1週間前後あった。それが現在では、検査は外来で済ませ、入院翌日に手術、すぐの退院が日常的となっている。
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