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編集後記
鳥居
,
吉田
pp.84
発行日 2009年9月1日
Published Date 2009/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101513
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●「辞める人には、気持ちよく辞めてもらえるようにしています」と語るのは、ある急性期病院の看護部長さん。「人員不足だから、もちろん辞められたら困る。特に中堅に抜けられるのはきついです。でも、本人にはいろんな事情がある。それを汲んであげたいなと思うから」とのこと。興味深いのは、そうやってしこりを残さず辞めたスタッフのなかには、後に同じ病院に復職する方が少なからずいるということ。この看護部長さんの病院では今年、なんと13人もの復職者があったそうです。戻った理由を聞くと、「親の介護で辞めたが、看取ることができたので」「他の病院に行って、元の職場のよさがわかった」など、本当にさまざま。一般企業ではまず耳にしない話ですが、看護師さんの場合、どうなんでしょうか。今はどこの病院でも慢性的な人員不足と言われていますが、「気持ちよく辞めてもらうことが人材確保につながる」というのは、ちょっといい話です。【鳥居】
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