連載 医療機器とともに学ぶ―カラダのしくみ・5
パルスオキシメータのはなし(前編)
堀川 由夫
1
Yoshio Horikawa
1
1西神戸医療センター麻酔科
pp.698-703
発行日 2008年8月1日
Published Date 2008/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101305
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今回はベッドサイドでよく使われるモニターであるパルスオキシメータを取り上げます(写真).パルスオキシメータは指先に装着するだけで測定が始まり,数値で酸素飽和度(SpO2)が表示されることから理解しやすいモニターです.一方で,「パルスオキシメータを使ううえでの注意」や「パルスオキシメータの示す数字にはこんな意味がある」といった内容については,きちんと理解されていないこともあります.今回はパルスオキシメータの測定原理から,臨床の観察で要注意となりうる状況まで含めて理解していきましょう.
なお,パルスオキシメーターやパルスオシキメトリーなど,カタカナ表記法はいくつかありますが,本稿では日本麻酔科学会編の『麻酔科学用語集』1)に準じて,「パルスオキシメータ」「パルスオキシメトリ」と表記します(コラム1).
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