連載 リレーエッセイ 医療の現場から
患者の体験知―データベース化と信頼性確保の試み
和田 ちひろ
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1いいなステーション
pp.1031
発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101336
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●患者の体験知をデータベース化
「医師に治療法はないと言われたけれど,病気が進行していくのをただ傍観しているだけというのは辛い.他の人はどうしているんだろう」「抗がん剤で眉毛もまつげも抜けてしまった.皆,どうやってお化粧しているのかしら」
治療を終えて,自宅に戻った患者たちは,様々な場面で,「自分と同じ病気の人たちはこんな時どうしているのだろう」という疑問を抱きます.医師や看護師などの専門家からの助言が大切であることは言うまでもありませんが,一方で,実体験をもとに経験者が語る言葉には説得力があり,共感を伴います.
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