招待席
性はQOLのなかでとらえる必要があるのです―がん患者とパートナーに対する性のカウンセリングを始めて
高橋 都
1,2
Miyako Takahashi
1,2
1東京大学大学院医学系研究科公共健康医学 老年社会科学分野
2日本がんと性研究会
pp.972-976
発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101126
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がんに特化した性カウンセリングを始めるキッカケ
──この度「がん患者とパートナーに対する性のカウンセリング」の窓口を開こうと思ったキッカケは何だったのでしょうか.
高橋 10年近く前から,私はがん患者さんの性に関する聴き取り調査や質問紙調査をやってきました.それに基づいて,2003年から「がん患者さんの性を支援するための研修会」という医療従事者向けの全国研修会を開催し,全国の病院で患者さんの相談をお受けできるようにする試みはしていたのですが,それを主宰する私や私のグループが患者さんから直接相談をお受けできる窓口があったほうがいいなと思っていました.それが日本性科学会の問題意識とも合致して,そのカウンセリングルームにがん患者さん専用の枠をとることになったわけです.
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