［コラム］スピリチュアルケア・アセスメント・サマリーシートの作成と臨床応用

　「スピリチュアルケア・アセスメント・サマリーシート（SCASS）-Ⅰ」は高野山大学スピリチュアルケア学科教員，和歌山県立医科大学附属病院緩和ケアスタッフ，および和歌山県訪問看護ステーション連絡協議会の有志が中心となって，2年にわたる共同研究の成果として作成したものである．すでにいくつかの臨床で活用されている．

　このシートは，スピリチュアルケアにおける関係性を考える糸口として，縁生の理論をもって，実際の現場（医療，福祉，教育，社会）で，スピリチュアリティに課題をもつ人のケアを効果的，かつ意味をもって関わるために，適切な診たて（アセスメント）やケア要約（サマリー）を作成するためのものである．