特集 東洋医学を看護に生かす 鍼灸の思想で西と東を結ぼう
看護師と鍼灸―自らと患者さんのために
新田 節子
1
1明治鍼灸大学附属病院看護部
pp.610-613
発行日 2007年7月1日
Published Date 2007/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101029
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東洋医学に対する看護職の意識
明治鍼灸大学附属病院は,今から20年前の1987年に開設されました.これまでにない現代医学と鍼灸医学を併用した新しい医療システム(今で言う,補完・統合医療)を確立するために,鍼灸師の教育実習病院として第一歩を踏み出したのです.
当院は鍼灸医学と現代医学の補完と融合による画期的な医療システムをもつ医療機関であるとともに,地域医療に貢献する医療機関です.さらに鍼灸医学を科学的に研究する機関でもあります.開院時は,漢方薬の外来診療を含めた5科と少なかったのですが,2007年3月現在は16科と114床(開放型8床・亜急性病床8床)の入院ベッドが整えられています(看護師数は88人,平均在院日数は21.1日).また,病院と併設で鍼灸センターが開設されており,そこでは鍼灸学部の学生・大学院生(臨床専攻コース)・卒後研修生が医師から臨床の場における最新医療機器を駆使した診断・治療を,鍼灸師から最近の鍼灸臨床を研修し,鍼灸医学・現代医学の両方を身につけた鍼灸師を育成しています.
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