連載 看護の未来を決めるのは誰?⑰<最終回>
他の誰でもない看護師が自らの未来を選択すること
横江 公美
1
,
北浦 暁子
1PACIFIC21
pp.458-460
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100084
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2006年2月,新たな診療報酬改定の骨子が発表され,すべての医療施設,看護部門で,その対応に追われる慌しい日々が過ぎている.現場で行なわれる看護の実践は,現場から隔った政府の検討会の席上で決まったシステムによって激しく揺さぶられている.その現実をしっかりと理解して,私たちは自分たちの看護をどうしたいのか,そろそろ,その看護を守るための覚悟を決めなければならない時代に差し掛かっている.
本連載で紹介してきた米国の選択がすべてにおいて正しいわけではないし,その医療は絶望的なシステムの失敗を内包しているのは明らかな事実である.それでも今,これまでの経験が参考にならないほど多くの変革に手がつけられた日本の医療において,私たち看護者が米国の事例から学べることは少なくないだろう.
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